大津市
近江神宮
滋賀県大津市神宮町1-1
5月 6日
往昔此の地は藤原氏の食邑地で、旅子は玆に生れ長じて比良南麓の最勝寺の開祖静安に随持し佛法に帰依した。土俗称して蓮華夫人と呼んだ。静安勅を奉じて屢宮中に仏名会、灌佛会を斎行したがこれに随従した旅子の才色兼備が桓武帝の目にとまり、召されて淳和天皇を産み奉られた。旅子は帝の寵愛が深かったので他の女官等是を恨んだ、為に事有るを怖れて京都西院に隠退され、延暦七年病を得て薨去された。その時「吾が出生の地比良南麓に梛の大樹あり、その下に葬る可し」と遺命された為にこの地に祀られたものである。平治の乱で敗戦の源義朝一行が当社に着いて武運を祈念し、またこの時頼朝が落伍して谷に迷いこんだが、やがて当社に辿りつき無事東国に走った後年頼朝はこの御神徳を謝し神田を寄進した。この為武運長久、旅行安全の神と今も崇敬される。
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